_ [ruby][rubykaigi2009] RubyKaigi2009 二日目

朝から andonand でモーニングコーヒーなど。入り口からカウンターまで約15秒は歩くね。優雅なひととき風。

Ruby 1.8 のゆくえ

1.8.6 用にメモリリーク修正やパフォーマンスを向上させるパッチ(MBARI)があるらしい。 1.8.7.72 用のもあるみたい。 これが 1.8 系に入る可能性もあるとのこと。まつもとさんは、1.8.6 にだけ入れるのは絶対反対とおっしゃってたので、入るなら 1.8.8dev とかになるのかな。 ふつうに考えれば、そりゃそうだわな。 質疑応答で手を上げるというミッションは完了。

Ruby 1.9.2ロードマップ

1.9.2 は 2009/12/25 リリース予定で、{pr1:今日の予定？, pr2:8/25, pr3:10/25, rc1:10/25, rc2:11/25, release:12/25} という予定だそうで。

• Socket API
• time_t を越えた Time
• BigDecimal と Rational とのよりよい関係
• BOM の扱いの向上 -- File.open("foo", "UTF-16-bom") とか

で、結構地味、つまり安定しているよ、とのこと。地雷もいくつかあって、

• dl
• ripper
• tk
• irb

などがそうらしい。

Ruby リファレンスマニュアル刷新計画 2009 夏

Rubyの開発速度 >> るりまの執筆速度

だそうで、何かある度に TODO がどっさり、という感じ。 対応するライブラリを減らして、何とか年内に出来る範囲の作業量にして、 クリスマスに(不完全ながら)一旦正式にリリースするとのこと。 refe とかるりまにはいつもお世話になってるので、とりあえず ML に入る(done)。

Rubyist Magazine が出来るまで

ささださん。ステージ上で泣いちゃいそう、みたいな雰囲気で。実際昨夜は大泣きだったらしい。一応編集 ML には入ってるんだけど、何ともコミュニケーション力不足で、全然動けてないので、すごく申し訳ない気持ちになる。

昼飯

讃岐うどんを食いに行こうって、丸香(ですよね？)は20人ほど並んでますが何か？その向かいの牛角食堂で石焼ビビンバなど。あっつい。

コミュニティアピール

Ruby関西は出てないんだけど、どこに行っても話題になってて、改めて素晴らしいコミュニティだなぁと実感する。

基調講演

名札を忘れても RubyKaigi に顔パスで入れるまつもとさんの基調講演。 CHANGE。というか羅針盤(The Ruby Compass)。まとめると

• フェアである
• 自己責任
• 信頼する
• 継続する

なんだけど、「バカのバカさ加減を過小評価する」のは自分でもありがちなので、参考になる。

後半は StGIT に積んである未公開パッチのご紹介。27 個あるうちの 14 個(多分)だから半分以上か。

• complex_literal
• true_division
• as_conv
• math_error_check
• o1_bitmap_marking
• nloop
• str_index_offset
• sym_gc
• private_ivar
• block_local_vars_eq
• module_as_trait
• open_class_override
• keyword_args
• lver_propagate

機能はよく分からないものから気持ち悪いものまで色々あるけど、パッチスタックの名前付けの感覚が自分と似てるようで、何となく安心する。名前重要。

Lightning Talks

一番印象に残ったのは Monitoring the sun with Ruby(enphase[e]の中の人) かなぁ。CDN はいつもお世話になってるので、もうちょっと詳しく見てみよう。 というか。左側の前の方に座ってたので、ドラ娘さんが気になって集中できないぉ。 チャイナドレスのスリットを気にしつつ、残り30秒になると立ち上がって、なかなか鳴らせないドラを構えるのは、素晴らしいの一言。kou さんはややツンデレでこれまた素晴らしい。

分散並列処理フレームワークfairyと分散オブジェクトシステムDeepConnect

ちょっと充電してたら出遅れて、立ち見でスクリーンが見えないくらいだったのであんまり聞けなかった。残念。

偉大なBigTableとぼくのおもちゃ

咳さん。手段と目的を入れ替えるのがうますぐる。RubyKaigi2009 のテーマは COBOL。世界をコントロールブレイク。データを水増しして、全部はメモリに入らないぐらいにしてから、高速化の手段を考える、と。電波でも参考になります。

concov: 時系列に注目したテストカバレッジビューア

mame さん。concov、いいなぁ。

$ head foo.rb cov.rb 
==> foo.rb <==
s = 0
10.times do |x|
  s += x
end

==> cov.rb <==
require "coverage"
Coverage.start
load "foo.rb"
p Coverage.result
$ ruby1.9 cov.rb 
{"foo.rb"=>[1, 1, 10, nil]}

という感じでカバレッジが計れる coverage.so は Ruby1.9 標準添付。知らなかった。concov は Ruby1.9 の新しめのでしか動かない。

• spawn
• {key:"value"}
• post argument
• /(?<named>.*)capture/

などを使いまくりらしい。-> も使ってた。mame さんはいじりキャラだなぁ。 QRCode(←Reject された方のネタらしい)もすごい。

RubyのGC改善による私のエコライフ ～レジ袋は結構ですよ(2009夏)～

nariさん。GC のことは詳しくないんですけど。 あー、そういえば昨日の懇親会でサイン(色紙の方)をもらったのに、絶対復習使ってます、って言うの忘れたなぁ。 ありがとうございます。nariさんはいじられキャラだなぁ。

Beer bust

okkez さんと maki さんとで買出し。近所のスーパーがえらくむしられていた。 ちょっと足りないので吉野家とか。オペレーションがダメスギだと感じるのは、RubyKaigi に参加中だから、ではないはず。 そういえば、昨夜の 7/11 の店員もたいがいひどかった。

last but not least

• 昨日、大場寧子さんのプレゼン聞いて興奮してたら、かずひこさんがご本人に伝えてくださって、紹介してくださった。旦那さんにも名刺を頂いたり。ぜひお二人でRuby関西に来て喋っていただきたい。というか、うちのチームの人々にコンコンと説教(ry。
• しまだこうじさんに、プロダクティブ・プログラマにサインしていただく。久々に一気に読み終えた本で、いくつかエラッタもお伝えしてたりで、色々お礼が言えてよかった。握手していただいた手が、すごくおもてなし感いっぱいで、感激。
• 午前のセッションが終わったときに卜部さんに突撃したけど、やっぱり ID がないとな。午後になってやっと ID チェック完了。サイン厨(電子的な方)ですいません。
• kanasan が RejectKaigi で男前っぷりを遺憾なく発揮。Ruby のコードは一行も出てこないけど、すごい盛り上がってた。るびまはやっぱりすごい。
• さて、ちょっと早いけど、帰宅しました。帰りはガラ空きのN700系で快適でした。三日目はust(見られるかな？)とircで参加予定。今年もいっぱいいっぱいパワーをもらった、よい RubyKaigi でした。ありがとうございます。